ガス式低圧給水加熱器とは

この記事では、ガス式低圧給水加熱器について解説します。

ガス式給水加熱器低圧の役割

ガス式給水加熱器とは、給水をボイラーの排ガスで加熱するための機器です。ボイラの節炭器と似ていますが、節炭器は脱気器の後流側の高圧給水を加熱するのに対して、ガス式給水加熱器は脱気器に入る前の低圧給水を加熱して、脱気器で使用する加熱蒸気量を節約するのが目的です。(下図)

節炭器によって温度が下がった排ガスの持つ熱量を、まだ温度の上がっていない給水に熱交換して有効利用します。

タービンの抽気を用いて低圧給水を加熱する場合もあります。詳しくは関連記事↓を参照願います。

ガス式低圧給水加熱器の注意点

ガス式給水加熱器に流入する排ガスは、温度が低いため硫酸などの低温腐食に注意が必要です。排ガスの性状によりますが、チタン管などの対硫酸腐食に強い高級な材質を採用することが多いため、ガス式給水加熱器を設置するイニシャルコストと、設置によるランニングコストの低下を天秤にかけて検討する必要があります。

以上、短い記事でしたが参考になれば幸いです。