コンデンスポットについて解説します。
差圧流量計や水位計の蒸気側の導圧管に取り付けられるコンデンスポットについて解説します。
主な内容は以下の通りです。
→差圧計の蒸気側の導圧管に設置する貯水槽
コンデンスポットの役割は?
→差圧計に接液する凝縮水の水位を一定にして凝縮水の水頭による計測誤差を少なくする。
保温はする?
→しない!(凍結の恐れのある場所はする!)
コンデンスポットとは?
コンデンスポットとは、主に蒸気ラインの差圧流量計や脱気器、ボイラドラムなど、蒸気を保有する容器の水位発信器の蒸気側の圧力取り出し配管(導圧管)に取り付ける貯水槽をいいます。
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コンデンスポットの役割
差圧流量計はオリフィスの前後の蒸気圧力を、水位計は水側と蒸気側の圧力を測定し、その差から流量や水位を算出します。
この時の差圧流量計や水位計に接する流体は蒸気が冷やされて凝縮された水です。このため、凝縮した水が取り出し配管内で冷えたり熱せられたりして、圧力計に作用する水頭圧が変化してしまうと精度よく測定できなくなってしまいます。
これを防ぐために取り出し配管の1番高い位置にコンデンスポットを設置して、コンデンスポットと圧力の導出管をコンデンスポットの横方向から取り出すことで、凝縮された水が多くなると蒸気配管に水が流れるようにして、水面を一定に保つようにします。
このようにすれば流量計や水位計からコンデンスポットの間の水の量が一定になるので凝縮による水頭の変化がなくなり、測定誤差を少なくすることが出来ます。
コンデンスポットの一次側はドレンが流れるように配管してコンデンスポットが一番高い位置に来るようにするよ。
保温はする?
コンデンスポットから流量計や水位計までの配管は、蒸気を凝縮させるために放熱させたいので、保温は取り付けず、火傷防止のラギングテープを貼る程度とします。
圧力計には取り付ける?
流体や容器の圧力を計測する圧力計(差圧計でなくて)にも取り付ける場合もありますが、そこまで誤差を気にしない場合は取り付けない場合も多いです。